新学習指導要領と大学入試改革から考える、これからの教育とは?

2020年はオリンピックの年でもありますが、10年に一度改訂される、新学習指導要領の実施が小学校で全面実施される年です。翌年からはセンター試験に変わる、大学入試共通テストの実施が始まり、2024年(5年後)に始まる新指導要領に基づいた大学入試共通テストの実施が行われるまで、学校も生徒も塾やアフタースクールも、戸惑いながらも新しい時代に対応をしていくことになります。

学習指導要領改定に関するスケジュール

今回の改革は、学校の学びだけを改革しても、受験と一体でないと学校が変わらないということを懸念し、大学入試にメスを入れた大きな変革です。親として大学受験は先なのだけど、変化を見据えて子供が小さい頃からどのようなことに気をつけていきたいかを考えるヒントになればと思い、先日勉強会のために作成した資料を公開することにいたしました。

これからは、人間よりも遥かに処理速度の高い人工知能を、如何に活用し新たな価値を創造に繋げるかというのが問われる時代です。そんな中で、応用に繋がらない知識の記憶ではなく、これからの時代に必要な学力を1)人生や社会に生かそうとする学びに向かう力、2)思考力・判断力・表現力、3)生きて働く知識・技能の3つに整理し、各教科で様々な物事の見方を身につけながらアクティブな学びを実現するという、知識偏重型ではなく、人生の成功を大きく左右する非認知能力を育むことも大きくフォーカスされているのは喜ばしい流れだと考えています。

学力の3要素
学習指導要領改定の方向性

とはいえ、学校現場はそれぞれ異なったペースで変わっていくでしょうし、伝言ゲームで最後には違う話になっていたということも、実施の段階では出て来るかもしれません。

学校だけではなく、親や、子供達を取り巻く大人たちが今後の方向性をしっかり理解することで、コミュニティ全体で今回の改訂が目指す方向性を上手く取り入れて、生き生きとした、創造性溢れる子供達が育っていくことを応援したいですね。