<教育ドキュメンタリー> The Finland Phoenomenon, Education Documentary on Finnish Education

Most Likely to Succeed の共著者で映画にも出演されているトニー・ワグナー博士(ハーバード大学イノベーションラボ、Expert in Residence ) のフィンランド教育システム視察を追跡取材したドキュメンタリー映画、The Finland Phenomenon (2011) をご存知でしょうか?世界一の学力ということで有名なフィンランドは世界で人口当たりの研究者の数も最大なのだとか!540万人の人口の国が、世界に誇れる人材を輩出するためにどんな革新的なアプローチをとられているのかが、この15分動画からも垣間見れます。

戦後、ドイツ、フランス、イギリスなどの大国に囲まれている北欧の小国が、国を上げて教育を制度から改革を始めすでに30年近く経つそうですが、経済格差による教育機会の違いということが起き無い制度を作り上げている No One Left Behind 政策の徹底ぶりが映画から読み取れます。

何点か、注目すべきポイントを紹介すると

  • 学校が始まるのは7歳からで遅く、宿題もない。また統一テストも無いが、世界で一番の教育水準を達成している。
  • 高校では、起業家教育にもとても力が入っている。生きる力を実践的に教えているように見受けた。
  • 国の指導要綱はざっくりとしており、各学校でカリキュラムを考えることができる。まるで日本の私学のように映ります。
  • 学校の先生になるということは、社会的に地位も高く、修士は必須で待遇もよい。
  • 先生は、常に周りの先生からのフィードバックも得て、カリキュラムや指導力の向上に力をいれている
  • 校内には、Moodlesという校内管理システムが導入されており、生徒たちは、そのシステムを活用しながら授業を自分でこなすため、先生に頼らず学びをすすめることができる。生徒の自立に力がはいった教育手法。
  • 先生が話すぎることは好まれず、映画によると、先生が話すのは授業時間の4割以下に留めるべきとの発言もあり。ちなみにアメリカでは80%以上の時間は先生が話してるのだとか。日本はどうでしょう?

 日本では今後一人一台タブレットなど、情報の科目や、グローバル教育としての英語に着目がされていますが、本当に必要なのは習得コンテンツやデバイスを単純に増やすことではなく、IT のリテラシーが高く、周りからのフィードバックを積極的に取り入れる先生が増える政策を実施することで、地域や学校に応じたカリキュラムが考案され、No One Left Behind な教育が全国で実施されていくことではないかと強く感じる映画です。

 鶏とたまごで、Wi-Fiも無いのに、IT リテラシーもないという考えもあるかとは思いますが、教師というソフトインフラを抜本的に底上げする施策が、コンテンツやデバイスやインフラ強化というどちらかというとスピードが速く導入できることについていか無いと、ぎくしゃくした話になるのではと個人的には懸念しております。

ということで、まず映画をみてみたい、という方は、こちらから導入部分をご覧ください!(英語のみ)
字幕が無いので残念ですが、希望者がいらっしゃれば、翻訳を合間合間で入れながらの上映会と座談会をやっても楽しいかもしれませんね。

参考記事: Forbes:  The Finland Phenomenon: Inside the World's Most Surprising School System

 

また、10/24 (月)@西麻布でのMost Likely to Succeed の上映会 + 今話題の、ハーバードを蹴って選ぶ学生もいると言われている、新しいリベラルアーツ教育を実践する大学、ミネルバ大学の創業者、ベン ネルソン氏との座談会、お席が残り限られてまいりましたので、ご興味ある方はお早めにお申し込みください!

私も何度か見ておりますが、2度目はさらに考えさせられることが多かったので、6月にご覧になられた方にもオススメです!

http://peatix.com/event/199409/ (お申し込みはこちらから)