自分ごととして捉える学び ~ 同志社中学校 EdTech Promotions Manager(ICT教育推進担当) 反田 任先生

"What School Could Be" アン/カンファレンスイベント開催レポート 第2回は、同志社中学校 EdTech Promotions Manager (ICT教育推進担当) で、NPO法人iTeachers Academyの理事もお務めになられている反田 任先生による、「自分ごととして捉える学び」というテーマの分科会です。

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前半は反田さんからの国内外の事例のお話があり、後半参加者とのアクティブなディスカッションがありました。本レポートは、当日の様子をお伝えするもので、網羅的な内容ではないことご了承ください。

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前半:講義パート

1) イギリスの先進事例(AIの活用。マイクロビットの配布でプログラミング教育の推進)

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2) 同志社中学校におけるICT活用の実例紹介

  • 英語学習AIロボットMusio教室
  • 英語の動画教材 EnglishCentral
  • 授業の事前ガイドはiTunesUを活用してマニュアル化

自分のペースで勉強できるから、モチベーション高く、自分の気の済むまで勉強できる。というのが生徒にとって好ましいようだ。

ICT活用の推進と今後の学校の役割について

  • 学校からデバイスが提供されなくても、個人のスマホ利用でも十分活用できることを先生が推奨する姿勢が大事。
  • ICTを十分に活用し、基礎学力の向上はテクノロジーに任せて、学校では、問題解決能力などのもっと本質的なスキルを教えて行く必要があるのではないか。
  • 今後は教師の役割は、「学びのしかけを提供していく」になるだろう。
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後半:ディスカッション・質疑応答・感想

  • 「教師側にICT力が高くないのでそこを高めていかなければ。」
  • 「テクノロジーの役割は、子どもが興味を持ったときに、それを追求していくのを手助けすることばかりだと思っていたが、むしろ学びの導入段階・初期段階で活用している事例が見れた。」
  • 「理科の教員です。英語に対して苦手意識がある。やりたくないことに対しても、自分のペースで勉強するということにICT教育がどう活かせるのかを知りたかった。家でできることことは学校ではやらない。学校では顔と顔を突き合わせることによってできることをやるべきだ。という考え方に深く感銘を受けた。とはいえ、今までは、家でできることも限られていたと思うが、ICTによって、今後家でできる学びが増えてきているんだということを実感した。」
  • 「2020年に開校予定の学校の英語教師です。一斉授業に限界を感じていて、一人ひとり学びのペースや興味関心が異なり、個々に応じた学びのスタイルを提供していく必要があることを感じている。そのときに、テクノロジーの力をうまく活かすことができればと思う。」

記録担当: 生駒 里美

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