Chat GPT をはじめとした生成 AI が急速に進展を遂げるなか、目的に応じて様々な AI ツールを使いこなすことが社会でも、教育現場でも求められる時代になりました。米国の調査では、89% の生徒が生成AIを使い、先生の50%は授業計画に生成 AI を使うというデータも報告されています。
問いかければ、算数、国語、理科など科目に関係なく何らかの答えやアウトプットを出してくれる生成 AI は、学び方も教え方にも大きな影響を与えるツールです。とはいえお子さまの成長にどう役に立つのか、モヤモヤされている方も多いのではないかと察します。そこで、今回の日曜サロンでは、幼児期・小学校低学年の学齢のお子さんと日々関わる保護者の皆様や教育者の方々に向けて、AI 時代の基礎学力を考える会を開催いたしました。所謂読み書き、計算といった基礎学力は効率的に身につけ(やらせすぎない)、お子さんが好きなことに没頭したり、体験を通じて倫理観、高い思考力、コミュニケーション能力、自己調整力といった非認知的な力を伸ばすことにも十分時間をとってあげることこそが、AI 時代の基礎学力であり、AI に使われるのではなく、使いこなすひとになる一歩であると FunDa.EDU の竹村と吉川 (FutureEdu の理事2名でもあります)は考えております。
AI の急速な発展でもたらされるチャンスと脅威はどんなことなのか、という点も、あえてChat GPT とClaude に問いかけ、なぜ非認知的な力が今まで以上に注目されるべきかといった点も話し合いをしました。
当日のハイライトを、Firefly.AI というミーティングのテキスト化と要約を行なってくれるツールも活用しながらご紹介させて頂きます。皆さんの AI ツールへの好奇心が広がる投稿となれば嬉しいです。参加者の方々からのインプットも多少混じっておりますが、なかなか上手にテーマごとの要点をまとめてくれています。
************** 以下、Firefly.AI によるまとめです ****************
📈 AI時代の背景と展望 (02:30 - 07:30)
AI技術は新しいものではないが、ChatGPTなど近年の技術革新により、日常生活のあらゆる面で利用可能なOSとなってきている。
ハード中心の技術革新から、ソフトウェア中心へ、そして現在は人間的なAIの時代へと移行している。
ChatGPTは100万ユーザーから急速に3億人以上まで拡大し、検索エンジンからコーディング、学習支援まで多様な用途で活用されている。
AIと人間の境界が曖昧になりつつあり、特に子どもたちがAIキャラクターと現実の人間を区別できなくなるリスクが存在する。
🎓 AI時代の教育課題 (09:20 - 13:00)
AIがもたらす脅威として、アルゴリズムによる富と権力の集中、プライバシーの喪失、自己確立の困難さなどがある。
AIに使われるのではなく、AIを使いこなせる力を育むことが重要である。
非認知能力(自己調整力、レジリエンス、批判的思考力、多様な視点の理解など)がますます重要になる。
創造力、作る喜び、地球を大切にする感性など、人間らしさを育むことが求められる。
📚 小学生の基礎学力と体験の重要性 (44:30 - 48:00)
小学生の学習範囲は実生活との結びつきが強く、日常体験を通じて理解を深めることができる。
足し算や割り算などの基礎的な学習は実物を使った具体的な理解が効果的で、必ずしもAIツールが必要ではない。
子どもの発達段階に合わせた学習手段を選ぶことが重要であり、中学生以降は自分で学べるようになる。
身体性を通した学びが重要で、調べ学習だけでは「腹落ち」しない危険性がある。
⏳ バランスの取れた子どもの時間の使い方 (15:40 - 50:30)
勉強だけでなく、好きな遊びへの没頭、親子や友達との関係性構築の時間も重要。
子どもの24時間の中で、「勉強」と「その他の体験」のバランスを意識的に取ることが必要。
小学校低学年の頃から感覚機能(匂い、触覚など)を豊かに育むことが、抽象的な学習の深い理解につながる。
ケーキ作りなど日常活動を通じて、全工程を理解し逆算して進める力など、頭をよく使う機会を提供できる。
🤖 AI活用の実践例 (25:00 - 40:15)
英語のエッセイ作成でAIを使う場合、単にコピーするのではなく、フレームワークやアイデアの広がりを得るために活用する。
AIを質問力を高めるツールとして活用し、より深い問いを生み出す手助けとして使う。
親が効果的な放課後の過ごし方のヒントを得るツールとしてチャットボットを活用できる。
子どもの学習意欲を高めるために、AIからのタイムリーなフィードバックを活用する。
🌱 思春期以降の自己確立と社会への接続 (17:30 - 20:30)
10歳以降の思春期には、自己表現が活発になり、学びに対する好奇心や自主性が重要になる。
思春期の3年間で「自分が何者か」「他者との関係性」「社会への貢献」を考える時間が重要。
高校生になると、自分らしさを表現し、目標設定から学びを自分で方向づける力が必要になる。
将来的に変化する社会で柔軟に自分の目標を設定し歩んでいける力を育むことが重要。
またなんと、今回のサロンにおける今後への提案という視点でも、以下の様な内容を提案してくれました。
1, 未来の学びの重要性
提案者: エミさん
要約: エミさんは、未来の学びがどのようにあるべきかを探求してきた経験をもとに、基礎学力をしっかりと身につけた上で、その他の時間を多様な活動に費やすことの重要性を強調しました。
2. AI時代の基礎学力
提案者: 未記載(話し手)
要約: AIの進展に伴い、基礎学力がどのように変化していくべきかを考える必要があると述べ、特に個々の子供の個性を尊重した教育が求められると提案しました。
3. テクノロジーの活用と本質の理解
提案者: 未記載(話し手)
要約: テクノロジーの進化が教育に与える影響を考慮し、表面的な技術に踊らされず、本質的に何が重要かを見失わないようにすることが大切であると提案しました。
4. 非認知能力の育成
提案者: 未記載(話し手)
要約: 学力だけでなく、自己調整力や柔軟性、批判的思考能力などの非認知能力を育てることが、今後ますます重要になると述べました。
5. AIとの共生
提案者: 未記載(話し手)
要約: AIが進化する中で、人間とAIの関係性を見直し、AIを使いこなす力を育むことが必要であると提案しました。
6. 体験の重要性
提案者: 未記載(話し手)
要約: 子供の成長には、実際の体験が不可欠であり、日常生活の中での体験を通じて学びを深めることが重要であると強調しました。
7. 教育のバランス
提案者: 未記載(話し手)
要約: 学校や塾での勉強だけでなく、遊びや人間関係を通じた学びの時間を確保することが、子供の成長にとって大切であると提案しました。
8. 親の役割
提案者: 未記載(話し手)
要約: 親が子供の学びのバランスを意識し、適切な環境を整えることが重要であると述べました。
これらのアイデアは、教育の未来や子供たちの成長に対する新しい視点を提供しています。
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この数年でこれだけの事が出来る様になっている、ということも感じて頂きたく、あえてAIツールのまとめをそのまま掲載させて頂きましたがいかがでしょうか?親や先生方が使いこなすと、お子さまの個性や発達状況に応じた学びのツールとして強力だという可能性を少しでも感じて頂ければ幸いです。
AI 時代だからこそ、お子さん達が実物や生活から五感をフルに使って学ぶことで、体験の器を大きくしてあげることを大切にしたいという点には共感される方が多かったと思います。生成 AI は今後もものすごいスピードで発展していくことは間違いないですが、AI を使いこなす、デザインする人に育つお手伝いを大人世代は頑張りたいものです。そのためにも、いわゆる国語、算数、理科、社会、英語、といった科目の勉強は効率的におうち学習し、体験の器を大きくする遊びや何かに没頭する時間を増やしてあげたいですね。
日曜サロン第2回は、6月14日(土曜)10−11時(オンライン)に開催予定です。テーマは「遊びながら学ぶ夏の過ごし方」を予定しております。お楽しみに!