Future Edu Tokyo

View Original

ホーム・スクーリング体験記 第三回 ~ 夏休み、そして新学期

長い夏休みの後に後にホームスクーリングを始めたのはタイミング的に良かったなぁと思います。娘がサマー・キャンプでリフレッシュしている間に、私は一人であれこれと考えを巡らせ今後の作戦を立て準備をする時間を持てました。

学校に通っていれば休みはダラダラ過ごすというのもアリですが、ホームスクーリングは夏休みのような毎日がずっと続くのです。毎日を"有意義な夏休み風"にせねばと決意。私の第一の課題は、サマー・キャンプでリラックスしてきた娘に再び家庭学習に取り組ませることでした。9月から学習量を増やすにしろ、まずは英国数は定量的にこなさせるべく娘にあった教材を揃えました。細心の注意を払っているのは上機嫌でキャンプから帰ってくる娘の明るく前向きな気持ちを親の余計な一言で台無しにしてしまわないこと。子供に気を使うなんて...とも思いますがこれは効果てき面。ホームスクーリングは子供と過ごす時間が増えるので、親子で煮詰まらないようにすることはとても重要です。今まではこちらが言いたいことを言っていたのですが、"相手に気持ちよく伝わる言い方"の戦略を考えて一呼吸おいてから話す習慣をつけるだけで子供の反応が全然変わります。ホームスクーリングをするずっと前からやっておくべきでした。私自身の意識改革もあってか、家庭学習については順調な滑り出しです。

8月の終わりは少し緊張していました。いろいろな方に「新学期どう?」と聞かれるので「実はホームスクーリングをする予定でして...」とカムアウト。ホームスクール=登校拒否=いじめと勝手に変換されるのか、妙に同情されて深く聞かれないことが多いのは意外でした。アウトローを目の前にして、自分の子供にどう説明したものか困惑している方もいます。身を乗り出してウチもやりたいという人はほとんどいません。

昔からの知り合いと合うときにうっかり娘が遅刻してしまい、遅刻はこちらの非であることに変わりないのですが、「随分と自由に育てられる方針のようだけど...」と言われてしまいホームスクーリングを受け入れ難い人もいるのだという洗礼も早速受けました。

娘がどう思っているのか気になりましたが、私よりもずっとあっけらかんとしています。キャンプに行ったらホームスクーリング経験者が10人ぐらいいたとのこと。最初の1~2年は楽しいけれど、やがて友達が欲しくなって学校行にきたくなるよ~と言われたそうです。娘が通っていた学校は我が家に近いので通りに出ると先生や友達によく会います。今日は、「新学期のクラスの様子を知りたいから」と友達に会いに学校へ行ってきました。「学校へ通ってももいいんだよ~」と言ったら「ホームスクーリングをやってみないと学校とどっちがいいかわからないじゃない」と、ホームスクーリングを楽しみにしているようでした。

娘の気持ちが心配だったのですが、新学期が始まっても揺るぎない様子を見て安心しました。これで私の迷いも吹っ切れたので9月からはいよいよ本格的に取り組めます。

関連記事: