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ホームスクーリング体験記 第四回 ~Carpe diem~

Home schoolingを始めて1か月経ちました。予想していた以上に絶好調です!!

一番大きな変化は、娘がいろいろなことに前向きに取り組み、いつも楽しそうにしていること。去年は楽しいときもあるけれど愚痴やひねくれた態度や、大人の意見を無意味に頑なに拒否することも多く思春期はそういうものなのだと諦めていました。でも今はびっくりするほど明るく、積極的で、素直です。娘がやりたいことをありのまま全て受け入れてあげて満足したら、こちらの話を受け入れられる心の余裕が生まれたのかもしれません。一日の7割の時間好きなことをして、残りの3割がmust doです。

2-3時間で終るような学習教材と楽器の練習以外は娘に任せたところ、今までやりたかったことを片っ端からやっています。最初の週は以前買ったチョコレート菓子の本のレシピを一気に5-6種類作りました。次にクロススティッチ刺繍。最近はJamie Oliverの"Jamie's 15-Minute Meals"を見ながら昼食の食材の買い出しと調理を週2-3日を作り、アーティスティックなイラストを書いたり、プログラミングをしています。そして読書。短期集中してやって満足すると次に行くという感じです。一巡したらもうちょっと落ち着いて何か一つのことをやるのではないかなと予想しています。

Self-motivatorなので、あれこれ指示されないほうがますますやる気が湧いてくるようです。以前は忙しさから無気力で怒りっぽくなっていましたが、今は毎日が作る・創る・造る・生まれる・産まれる・熟まれるというエネルギーで溢れています。中学生って大人には無愛想なものだと思っていたのでが幼稚園児のように満足した表情で「これ、作ったんだ~」と無邪気に作品を見せてくれるのは不思議な気がします。「ここは上手くいかなかったから今度はもっとこうしたい」という反省や夢や希望もよく語ってくれるようになりました。活き活きとした表情の娘を見られるのは本当に嬉しいです。

とはいえ毎日が思い通りに理想的に行くわけではありません。私は勉強さえきちんとしてくれていたら一応それで満足ですが、娘は私よりもずっと理想が高い"THE完璧な一日"を目指しています。うまく行かなくて機嫌が悪い日もあります。叱りつけたくなる日もありますが、誰に命令されるでもなく自分で決めてやるというのはある意味立派なことです。うまく行かない日は本人が一番悔しがっているので、叱りたい言葉を飲み込みあべこべに娘を慰めています。

ホームスクーリングで真っ先に思い浮かぶのは子供が毎日をダラダラと過ごすのではないかという心配ではないでしょうか。幸い娘は9月から毎日、一日一日を有意義に過ごせるよう試行錯誤してきた結果、時間の使い方がだいぶ上達してきました。娘の予定には勉強以外に"公園で本を読む"とか、"ケーキを焼く"とか"早く寝る"という素敵な予定が大真面目に入っています。ホームスクーリングを始めるときには予想していませんでしたが、時間管理は一生の財産になりそうです。世間ではちょうど中間テストの季節です。時間の使い方にまずは合格点をあげたいと思います。

by ホームスクール ママ

注釈: "Carpe Diem" (カルペ・ディエム)とはラテン語で、紀元前1世紀の古代ローマ詩人ホラティウスの詩に登場するごくだそうです(出展 Wikipedia) 。「上級英語への道」ブログによると、"Carpe Diem"は英語で言い換えると"seize the day"、日本語では「(好きなことを)さっさとやれ、今を楽しめ」という意味だそうです。

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